義と利

皆さんこんにちは!

デール・カーネギー(米国の実業家、作家、ビジネスセミナー講師)を紹介します。

When dealing with people, let us remember we are not dealing with creatures of logic. We are dealing with creatures of emotion, creatures bustling with prejudices and motivated by pride and vanity.
およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思ってはならない。相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動するということを、よく心得ておかねばならない。
デール・カーネギー(Dale Carnegie)

企業が売上げと利益を上げることはきわめて重要なことの一つである。企業がお客様のニーズを把握し製品やサービスを提供していく。当然ながらそこには原価や様々なコストがかかってくる。そのコストをどう削減していくかは経営者のみならず各管理層、一般従業員に至るまで一丸となって取り組まなければとうてい達成できるものではない。

昨今のように厳しい経営環境にあっては、より一層のコスト削減と革新性が要求されていることは周知のことであろう。

さて、そこで重要になってくるのは、どのような姿勢・哲学を持って企業を運営していってこれらを達成するかである。

バブル経済の頃を思い起こしてほしい。あのころ、猫も杓子も、土地だ、株だ、リゾートクラブだ、ゴルフ会員権だと飛びついどことを。そのときの価格は、実勢を反映せずそれからかけ離れた価格高騰を招きその後そのふくらみは頂点を迎えて破裂してしまった。

目先の利益を追うあまり本業を忘れ、それに走った企業、いや企業ばかりでなく個人もその後どうなっているか考えてほしい。それらの企業や個人は、自ら痛手を負うばかりでなく周囲にも迷惑をかけることになっているのではないだろうか。

先哲の教えにいう、「利に放りて行えば怨み多し」である。

かつて、首都圏にあるS鉄道会社の事件に、次のようなことがあったのを記憶している。なぜ記憶しているかといえば、当時その私鉄沿線にマイホームを建て住んでいたからである。

私鉄大手のS鉄道が総会屋への利益供与事件を起こし東京国税局の税務調査を受け、土地を不正に安く売る手口で総会屋に利益供与した分について、東京国税局から「交際費」と認定され、2003年3月期までの3年間に約1億4000万円の所得隠しを指摘され、重加算税を含めて焼く5000万円を追徴課税された。

この事件の背景は、S鉄道会社の元専務及び関係者は、株主総会を円滑に進めるために2001年1月から10月にかけて、神奈川県鎌倉市と横須賀市にある3カ所の土地を総会屋が顧問を務める不動産会社等に約2億4000万円で売却した。

総会屋及びその関係者はこれらの土地を転売して、計約1億4000万円の差益を手中にした。東京国税庁の指摘では、この取引は周辺の土地相場と比較して極めて安く不動産業者らに不正に利益を提供したことになると指摘し、差益分約1億4000万円を交際費と認定し経費計上を認めなかったのである。

企業の成果を適正に把握してその事業活動を明らかにして企業経営を安定成長させ、株主、消費者、従業員及び関係者の利益保護のために企業会計原則等の一連の会計諸法規や指針等がある。先の例では、目先の利益を追うあまりこれらのことを忘れ、また、企業は一度その存在を社会に表明したならば公器である、そのことを忘れた事例である。

さて、この事件から20年の歳月が流れているが、その間私たち人間行動はどうであったのか。

どんなに事業を拡大したとしてもそれが道理にかなうものでなければ、社会の公器としての資格もなければその後の永続性もない。ここで重要なのは「義」と「利」ということの教えである。

人格のすぐれた人物・企業、は、正しい道理に従い、その心は「義」を根本に置き、そこから自らの行動を行う。しかしながら、人格の劣った人物・企業は、用句に従い、その根本は「利」あるのみである。

今まさしく私たちに必要なのは、「義」を根本におく行動ではないだろうか。

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投稿者プロフィール

市村 修一
市村 修一
【略 歴】
茨城県生まれ。
明治大学政治経済学部卒業。
日米欧の企業、主に外資系企業でCFO、代表取締役社長を経験し、経営全般、経営戦略策定、人事、組織開発に深く関わる。その経験を活かし、激動の時代に卓越した人財の育成、組織開発の必要性が急務と痛感し独立。「創造・挑戦・変化」をキーワードに、日本企業、外資系企業と、幅広く人財・組織開発コンサルタントとして、特に、上級管理職育成、経営戦略策定、組織開発などの分野で研修、コンサルティング、講演活動等で活躍。

2005年11月、 約10年連れ添った最愛の妻をがんで5年間の闘病の後亡くす。長年実践研究を妻とともにしてきた「いきるとは?」「人間学」「レジリエンス」「グリーフケア」をさらに学際的に実践研究を推し進め、多数の素晴らしい成果が生まれてきた。
この成果を社会に還元し全ての人がIKIGAIをもって各自の人生を歩み、よりよい社会づくに貢献するために本事業を立ち上げる決意をする。

2021年4月20日 株式会社レジクスレイ設立 創業者兼CEOに就任

【専門領域】
●組織文化・風土改革  ●人材・組織開発、キャリア開発
●グローバル人財育成  ●異文化理解
●東洋哲学・思想(人間学、経営哲学、経営戦略) ●グリーフケア
●レジリエンス(精神的回復力)
【主な論文/プレス発表】
「仕事と脳力開発-挫折また挫折そして希望へ-」(城野経済研究所)
「英語教育と脳力開発-受験直前一ヶ月前の戦略・戦術」(城野経済研究所)
「国際派就職ガイド」(三修社)
「セミナーニュース(私立幼稚園を支援する)」(日本経営教育研究所)

研修・コンサルティング・講演実績

【主な研修実績】

グローバルビジネスコミュニケーションスキルアップ ●リーダーシップ ●コーチング●ファシリテーション ●ディベート ●プレゼンテーション ●問題解決
グローバルキャリアモデル構築と実践 ●キャリア・デザインセミナー ●創造性開発 ●情報収集分析 ●プロジェクトマネジメント研修他

※上記、いずれもファシリテーション型ワークショップを基本に実施

【主なコンサルティング実績】

年次経営計画の作成。コスト削減計画作成・実施。適正在庫水準のコントロール・指導を遂行。人事総務部門では、インセンティブプログラムの開発・実施、人事評価システムの考案。リストラクチャリングの実施。サプライチェーン部門では、そのプロセス及びコスト構造の改善。ERPの導入に際しては、プロジェクトリーダーを務め、導入期限内にその導入。組織全般の企業風土・文化の改革を行う。

【主な講演実績】

産業構造変革時代に求められる人材
外資系企業で働くということ
外資系企業へのアプローチ
異文化理解力
経営の志
商いは感動だ!
品質は、タダで手に入る
利益は、タダで手に入る
共生の時代を創る-点から面へ、そして主流へ
幸せのコミュニケーション
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古典に学ぶ経営
論語と経営
論語と人生
安岡正篤先生から学んだこと
素読のすすめ
経営の突破口は儒学にあり
実践行動学として儒学に学ぶ!~今ここに美しく生きるために~
何のためにいきるのか~一人の女性の死を見つめて~
縁により縁に生きる
縁に生かされて~人は生きているのではなく生かされているのだ!~
看取ることによって手渡されるいのちのバトン
など