外資系企業と日本企業-2

皆さんこんにちは!

ネルソン・マンデラ(元南アフリカ共和国大統領)の言葉を紹介します。

It always seems impossible until it’s done.
何事も達成するまでは不可能に見えるものである
Nelson Mandela(ネルソン・マンデラ)

今日は、「外資系企業と日本企業-2」について、述べて行きます。

求められる資質

日本企業でも、最近はスペシャリストの養成を重視しています。日本の産業構造の変化やグローバル化で日本企業がどんどん海外に進出するにつれて、これまでの日本式のやり方だけでは通用しなくなり、その結果、日本企業も外国企業のいいところを取り入れるようになりました。スペシャリストを求めるのもそのひとつの表れです。

反対に、外資系企業も日本企業の特徴を取り入れることが多くなってきています。いくら外資系といってもその日本法人は、日本社会のなかで企業活動をするのですから、そこで受け入れられるためには、日本の風土や習慣を無視するわけにはしかないからです。

言いかえるならば、外資系企業が日本の市場で成功するには、日本文化という異文化理解・適応力(ここで述べる文化は、社会制度、感情の表し方、暮らし方、コミュニケーションの取り方など、ある集団固有の暗黙、長い歴の中で培われたルールを言います。)が不可欠だと言うことです。

外資系企業の社員の評価が以前なら仕事の結果がすべての判断基準だったところを、最近は仮に結果が 100パーセント満足いくものでなくてもその途中経過も考慮して実績を判断するようなシステムを取り入れています。いわゆる「人事考課の途中重視」という考え方で、これは日本企業が以前からとってきた方法です。

日本企業と外資系企業の人事制度やオペレーションは、お互いの長所を取り入れ、活かしながらグローバル市場でのプレゼンスを高めていくことになるでしょう。

たとえば、企業が求める人材は、外資系でも日本企業でもほとんど同じになってきています。それは、グローバル化の進展やITに代表されるテクノロジーの進展が急速に進んでいるからです。コミュニケーションの能力とか、協調性、創造性といったものですね。ただ外資系の場合、これ以外の資質が求められるのもたしかです。

いちばん重要なのは「自己変革」ができる人材かどうかでしょう。日本にかぎらず、世の中はたえず変化しています。社会のニーズもどんどん変わっていくし、企業も、ビジネスももちろん変化する。そうした変化に対応するには、ひとりひとりが現状に満足しないで変化を求める、あるいは変化できる人材でなければなりません。

いつも世の中の動きを敏感にとらえ、的確に自己変革ができる人はどんな企業でも採用したいはずです。これは日本の企業でも求められる資質ですが、外資系ではより大きなウエイトを占めます。

もうひとつ、プレゼンテーションの能力も外資系では重要なポイントになります。欧米社会では論理が優先されますからものごとを論理的に説明できる能力、論理的に説得する能力は非常に大切です。

創造性、クリエイティブというと、特に学生の方はいわゆるカタカナ職種を連想されるかもしれません。しかし、営業職でも経理部門、人事部門でもすべての職種で創造的なものの考え方が重視されます。これは、最近の日本企業でも求められる資質の一つになってきています。

たとえばモノを製造販売する企業では、たえず変化する市場のニーズを見極めて商品をつくり、売っていかなければなりません。そこでどんな商品をつくるか、どういう売り方をすればいいか、それを全社員が考えていかなければならないわけです。

私の体験でも、たとえば、ユニリーバ及びグループ企業の海外研修に選ばれた時のことですが、同社では経理部門にもニーズの動向や売り上げをアップさせる方法を数値面から考えることが要求されていました。

そして、それをなしとげるにはやはり創造性が必要であるということが強調されました。もちろん営業職も業績アップの方法を考える時、創造的なものの考え方をしなければなりません。

つまり経理も営業も、それぞれの分野でとてもクリエイティブな職種であるわけです。このように、すべての職種で創造性が必要とされるのも外資系の特長のひとつといえるかもしれませんね。

次回連載に続く。

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投稿者プロフィール

市村 修一
市村 修一
【略 歴】
茨城県生まれ。
明治大学政治経済学部卒業。
日米欧の企業、主に外資系企業でCFO、代表取締役社長を経験し、経営全般、経営戦略策定、人事、組織開発に深く関わる。その経験を活かし、激動の時代に卓越した人財の育成、組織開発の必要性が急務と痛感し独立。「創造・挑戦・変化」をキーワードに、日本企業、外資系企業と、幅広く人財・組織開発コンサルタントとして、特に、上級管理職育成、経営戦略策定、組織開発などの分野で研修、コンサルティング、講演活動等で活躍。

2005年11月、 約10年連れ添った最愛の妻をがんで5年間の闘病の後亡くす。長年実践研究を妻とともにしてきた「いきるとは?」「人間学」「レジリエンス」「グリーフケア」をさらに学際的に実践研究を推し進め、多数の素晴らしい成果が生まれてきた。
この成果を社会に還元し全ての人がIKIGAIをもって各自の人生を歩み、よりよい社会づくに貢献するために本事業を立ち上げる決意をする。

2021年4月20日 株式会社レジクスレイ設立 創業者兼CEOに就任

【専門領域】
●組織文化・風土改革  ●人材・組織開発、キャリア開発
●グローバル人財育成  ●異文化理解
●東洋哲学・思想(人間学、経営哲学、経営戦略) ●グリーフケア
●レジリエンス(精神的回復力)
【主な論文/プレス発表】
「仕事と脳力開発-挫折また挫折そして希望へ-」(城野経済研究所)
「英語教育と脳力開発-受験直前一ヶ月前の戦略・戦術」(城野経済研究所)
「国際派就職ガイド」(三修社)
「セミナーニュース(私立幼稚園を支援する)」(日本経営教育研究所)

研修・コンサルティング・講演実績

【主な研修実績】

グローバルビジネスコミュニケーションスキルアップ ●リーダーシップ ●コーチング●ファシリテーション ●ディベート ●プレゼンテーション ●問題解決
グローバルキャリアモデル構築と実践 ●キャリア・デザインセミナー ●創造性開発 ●情報収集分析 ●プロジェクトマネジメント研修他

※上記、いずれもファシリテーション型ワークショップを基本に実施

【主なコンサルティング実績】

年次経営計画の作成。コスト削減計画作成・実施。適正在庫水準のコントロール・指導を遂行。人事総務部門では、インセンティブプログラムの開発・実施、人事評価システムの考案。リストラクチャリングの実施。サプライチェーン部門では、そのプロセス及びコスト構造の改善。ERPの導入に際しては、プロジェクトリーダーを務め、導入期限内にその導入。組織全般の企業風土・文化の改革を行う。

【主な講演実績】

産業構造変革時代に求められる人材
外資系企業で働くということ
外資系企業へのアプローチ
異文化理解力
経営の志
商いは感動だ!
品質は、タダで手に入る
利益は、タダで手に入る
共生の時代を創る-点から面へ、そして主流へ
幸せのコミュニケーション
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古典に学ぶ経営
論語と経営
論語と人生
安岡正篤先生から学んだこと
素読のすすめ
経営の突破口は儒学にあり
実践行動学として儒学に学ぶ!~今ここに美しく生きるために~
何のためにいきるのか~一人の女性の死を見つめて~
縁により縁に生きる
縁に生かされて~人は生きているのではなく生かされているのだ!~
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など