グリーフ & ビリーブメント

皆さんこんにちは!

Those who don’t know how to weep with their whole heart don’t know how to laugh either.
心の底から泣けない人は、心の底から笑うこともできない。
ゴルダ・メイア(Golda Meir、イスラエルの政治家、第5代首相)

今日は、「グリーフ & ビリーブメント」。

「グリーフ」という言葉や「ビリーブメント」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれないし、聞いたことがない、馴染みがないという方も多いかと思う。

本日は、誰でもが経験、体験するこの二つの言葉についてのねべて見たいと思う。

グリーフ(Grief)とは?

グリーフとは、直訳すれば「悲嘆」や「深い悲しみ」を意味する言葉で、今のところ「悲嘆」が一般的である。大切な人を亡くしたときに起こる身体的、精神上の変化を指す。それは喪失に対する悲しみや怒り、絶望など様々な反応により起こる。死別はもちろんのこと、離婚、慣れ親しんだ土地から離れるとき、職を失ったとき、また、ペットが死んだときなど、様々な状況で私たちは、「グリーフ」を経験する。「グリーフ」は、私たちが生きていく中で経験する喪失に対する自然な反応なのである。それは、誰にでもいつかは訪れることと言えよう。

ビリーブメント(Bereavement)とは?

ビリーブメント(Bereavement)は、グリーフ(Grief)の中でも死別という重大な喪失による悲嘆を指し、「死別反応」と訳されることもある。

死別反応は、死によって大切な人を亡くした直接の当事者(妻を亡くした夫、夫を亡くした妻、子を亡くした親など)、その家族、親族を一般的に「遺族」と呼ぶが、「遺族」だけが「死別反応」であるビリーブメント(Bereavement)を経験するわけではない。

亡き人と何らかの強いつながりがあり、その人のことを大切に思う人達もビリーブメント(Bereavement)を経験する。

アンティシパトリーグリーフ(Anticipatory Grief)とは

アンティシパトリーグリーフ(Anticipatory Grief)は、直訳すると「予期悲嘆」という言葉になるが、これは、大切な人の死が差し迫ったとき、それを予期して起こるグリーフ(Grief)のことを指す。

つまり、最愛の人が亡くなる前からグリーフ(Grief)が始まっていると言うことである。また、死に直面した人自身も、アンティシパトリーグリーフ(Anticipatory Grief)を経験する場合がある。アンティシパトリーグリーフ(Anticipatory Grief)は、グリーフ(Grief)そのものの反応・症状と似ている。

本日は、「グリーフ(Grief)」と「ビリーブメント(Bereavement )」についてのどのようなものかについて述べた。

今後、この誰でもが経験、体験するグリーフ(Grief)の中でも愛する人との死別について述べて行きたいと思う。

最愛の伴侶を亡くされた方が、その死別の悲しみを単なる悲しみのままで終わらせるのではなくではなく、「大切な贈り物」 (Gift of Grief) として一人ひとりが心の中につかみ取り、健全なグリーフ (Good Grief) を実践し、喪失体験を人生の大きな力として歩いていくにはどのようにしていけばよいのかを、このブログで事例を展開したいと思うこと。

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