夫婦の志

皆さんこんにちは!

The ability to find something that can be grateful every day is given to us and the peace that comes from it also makes us realize that it is alive again.
毎日感謝できる何かを見つける能力は私達に与えられていて、その感謝から来る平穏もまた生きている事を実感させてくれる。
アンソニー・ロビンズ(Anthony Robbins、アメリカの自己啓発書作家、講演家)

私たち夫婦は、1995年12月22日入籍し、翌1996年1月20日上甲晃・美代子ご夫妻の媒酌で挙式を行った。上甲ご夫妻から結婚に当たって、「夫婦の志」を考えそれをよりどころに末永い夫婦の絆の支えとしたらどうかとの言葉をいただき作成したのが冒頭の「夫婦の志」である。

しかしながら、その妻は、天に旅立ってしまった。

2005年11月5日、約10年連れ添った妻を病で亡くした。約5年の闘病生活並びに看護であった。妻との結婚生活は、出会いが木鶏クラブ(致知出版社)ということもあり、お互いに人間学や安岡教学に関心を持ち、日々の生活のなかに先生の教えを実践すべく活かして来た。

また、先の「夫婦の志」を毎朝、唱和していた。

結婚約5年目で妻は、卵巣ガン、子宮ガンを患い、手術や抗ガン剤等の治療のため入退院を繰り返した。病がわかったときは、お互い大変なショックであったが、安岡先生の教えや、多くの道縁の方々の支えがあり大変な病のなかにあっても心失うことなく生きて来た。

このような時期に、「百朝集」を夫婦揃って音読したりしながら心の支えにしてきた。妻は、抗ガン剤治療入院中に心の支えとして、「百朝集」を読みながらそのとき感じたことを、読んだ項の余白に書き記していた。その中の、一端を紹介する。
「百朝集」本文十二「處世」の項の余白には、次のように記されている。

「人によって人生で背負う重荷は違う。何歳の時に何があるかがその人の生きることの課題かもしれない。40代になって病という重荷と出逢う。悪しき出逢いの裏にきっと何か喜びや幸福があると信じて我が道を前に歩みたいものである。43歳の誕生日にて」「家康の家訓が心にしみてショックをうける。涙が出そうになるくらい、病が身にしみる。人生には、重荷があるから人が磨かれていくのだと思う。重い荷物も家族に一緒にしょってもらっているから山を乗り越えていけるのだと心より感謝に堪えない。」

いつも明るく前向きに、
何事にも感謝し、お互いを尊重し、
感動ある人生を、共に成長しながら
歩んでゆこう。
            修一・かおる

ご感想、お問い合せ、ご要望等ありましたら下記フォームでお願いいたします。